今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
相次ぐ苗泥棒
和歌山県田辺市の畑で、キュウリやナスの苗が相次いで盗まれています。
4月ごろから被害が目立ち始め、1週間に数回1、2株ずつ苗が盗まれています。植えたばかりのものもあり、地域住民らは「せっかく大切に育てているのみ。地域ぐるみで着を付けたい」と警戒しています。
住民らによると、周りに民家の少ない畑が狙われているようです。
●3月、岩口池近くの畑で、ミカンの苗木約10本が盗まれました。
●3月下旬、別の女性(65)の畑でも、イチゴの苗5株が盗まれました。
●5月10日ごろ、タマネギ22個が引き抜かれ、5月中旬から下旬にかけてトマトの苗1株とナスの苗2株が盗まれました。
被害に遭った女性は「昨年はこんなことはなかったのに。盗んだ苗はどこかに植えるつもりなのか。許せない」と嘆いているようです。
●5月下旬、畑に置いてあったナスの苗のポット25個のうち、10個が盗まれました。
女性は「10年以上育てているが、これまで盗難はなかった。毎日のように続くので不安だ」と話しています。
●6月4日、荒光地区の畑で10株ほど植えていたナスの苗が、1株盗まれました。
同じ畑で、5月初めにも実を付け始めたミニトマトの苗2株と、キュウリの苗2株も盗まれていたようです。
いずれもスコップのようなもので掘られていました。
1件当たりの被害額が少なく、ほとんどの住民が警察への届け出をためらっているようです。半面、実がなる前の犯行とあって、犯人の目的も分からず「どうしていいのか」と戸惑いをみせています。
単なる嫌がらせなのか、同業者による苗を狙った犯行なのか、現時点では不明です。
盗んだ苗を別の畑で育てて、実ができたら売って儲けようとしているのでしょうか?
どちらにしてもこの地域だけの問題ではなく、他の地域でも警戒が必要です。
同一犯による犯行だけではなく、手口を真似た別の犯人による犯行も考えられます。
投稿者: スタッフ (2007年6月12日 18:16)