今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
外国人の犯罪、地方に拡散。
外国人の窃盗団」という言葉がニュースでも良く聞かれると思います。
昨年1年間の来日外国人による犯罪の検挙件数は、前年比16.2%減の4万126件で、検挙人員は10.8%減の1万8895人に上ったことが8日、警察庁のまとめで分かりました。
検挙人員のうち中国人が約4割を占めています。
刑法犯の検挙件数は2万7459件で、殺人や強盗などの凶悪犯が14.3%減、車上狙いや自動販売機荒らしなどの窃盗犯が18.9%減となる一方、暴行や傷害などの粗暴犯は16.6%増となりました。
検挙人員は、国籍別で中国が42.3%、ブラジル12.4%、ベトナム8.0%の順。
昨年の来日外国人の刑法犯の検挙件数は、15年前の91年に比べ、東京都内では減少する一方で、中部地方では35.4倍、四国では21.5倍に増え、地方に拡散する傾向にあります。
「東京での取り締まりが強化され、外国人の犯罪集団が地方に活動の場を求めるようになった」と分析しています。
都道府県別の検挙件数を91年と比較すると、東京都は3802件で0.9倍と、やや減少。
・中部地方は7716件で35.4倍に増加。四国も279件で21.5倍に増加。
・北海道9.1倍 関東地方(東京都除く)7.4倍 東北地方6.8倍 中国地方5.0倍
近畿地方4.1倍 九州1.6倍
東京都を除いていずれも大幅に増加しているため注意が必要です。
ピッキングの時もそうでしたが、東京都で急増し、東京都でマンションなどのピッキング対策が進むと防犯意識の低い地方都市へ窃盗団は移動し犯罪を行ってきました。都内ではピッキング被害は急減して数年になりますが、一昨年秋には大阪で多発するなど、地方都市では今でもかなりの被害があります。
「こんな田舎に・・」なんて思い込まず、地方都市こそこれからきちんと防犯対策が必要となります。
検挙された刑法犯のうち67.9%は2人組以上の共犯で、日本人による共犯の比率(17.5%)の約4倍になり、集団での組織的な犯罪が目立っています。
「組織化・分業化・短時間化・凶悪化」という特徴があります。
また、国内で罪を犯し、昨年国外に逃亡した外国人容疑者は40人で、昨年末までに逃亡している外国人容疑者の総数は656人になりました。
今、ブラジルでのひき逃げ逃亡者に対する「代理処罰」が話題になっていますが、「引渡し条約」を締結しているのはアメリカと韓国だけというのが、日本との所得差や防犯意識の希薄さとともに、この外国人犯罪者増加の背景にあるのではないかと感じます。
投稿者: スタッフ (2007年2月 9日 09:21)