今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
インド 水泥棒の夫不在で妻捕まえ、市中引き回し
ある日、町内会のメンバーたちが「水泥棒」を捕まえるというので、同行することにしました。
上水のパイプに穴をあけ、違法に搾取した水を売りさばいている男が隣のコミュニティーにいるらしい。
指定された場所に出向き、待つこと1時間。
日が沈みあたりが暗くなるころ、10人ほどのグループがある家に押し入りました。
引っ張りだされたのは一人の女性。
もがく彼女は女性たちに押さえつけられ、犯罪者の烙印として、顔には黒いインクが塗りつけられました。
どうやら犯人は不在だったらしく、代わりにその妻が捕まったようです。
彼女が共犯かどうかは定かではありませんが、誰かを捕まえなければ、メンバーたちの気がすまなかったのでしょう。
野次馬も含めて30人ほどに膨れ上がったグループが、勝ち誇ったように叫び声をあげながら女性の両腕をかかえ警察までの道のりを歩き始めると、抵抗していた彼女も途中であきらめ首をしなだれました。
その光景はまるで、 罪人を晒しながら街を歩く「市中引き回し」のようにみえました。
水問題の本質は、こんなところにはないと思いますが...。
引き回されるべきは、こんな「こそ泥」ではなく、市民の窮状につけこんで金を儲ける政治家や水マフィアでしょう。
何枚かシャッターを切ったものの、あまりに彼女が哀れで、こちらまでやるせなくなってしまいました。
<THE PAGE 5月29日(金)10時0分配信より>
水不足、女性差別、治安の悪さ、貧困・・・色々なキーワードが浮かびます。
日本などの先進国では考えられないような事件とその展開です。
警察や法律を無視して、市民が犯罪者(実際はその妻で、共犯かどうかは不明)を自らの手で裁くかのようです。
確かな証拠があったのかどうかは分かりませんが、容疑者を押さえつけ、顔に黒いインクを塗りつけ、両腕をかかえ警察まで連行するという異様な風景です。
その連れて行ったグループは、おそらく警察でもお咎めはないでしょう。
むしろ、よくやってくれたとばかりに褒められる、感謝されている画が目に浮かびます。
これが犯罪者に対する抑止力として働けば良いのですが、犯罪かどうかの判断を自分達の都合の良い解釈で行われてはいずれ大きな問題となります。
ある特定の地域や場所では、権力を持っている者が犯罪かどうか判断する、まるで独裁者です。
警察や裁判所が本来の役割を果たせず、法が機能していないことになります。
この無法状態、無法地帯が存在することが恐ろしい状態です。
日本ではこのような状態になることはまず考えられませんが、犯罪者の方が強い、犯罪者が自由に行動できる場所があるということを許してはいけません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年6月 9日 17:14)