今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
盗みに入った家で鉢合わせ 女性に暴行
東京・青梅市の店舗兼住宅に侵入し、現金などを盗んだうえ、鉢合わせた住人の女性に暴行を加えたとして、63歳の男が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、山梨県の無職の男(63)です。
男は今年4月、青梅市の店舗兼住宅に侵入し、現金や高級腕時計など合わせて65万7000円相当を盗んだうえ、鉢合わせになった住人の女性(70)に対し突き飛ばすなどの暴行を加え、頭に全治10日間のけがをさせた疑いが持たれています。
男は、「身に覚えがない」と容疑を否認しています。
今年4月以降、首都圏で、この事件以外にも同様の手口の窃盗事件が7件相次いでいて、警視庁は余罪についても調べています。
<TBS系(JNN) 6月23日(火)13時9分配信より>
泥棒が侵入した家で家人と鉢合わせし、突き飛ばすなど暴行を加えたという事件です。
女性が抵抗しなかったからか、不幸中の幸いで全治10日間のけがで済みました。
しかし、もし泥棒が何らかの凶器を持って侵入し、家人が抵抗した結果、逆上し大怪我、最悪の場合は死に至らしめることも考えられます。
泥棒は犯行の最中、極度の緊張状態にあると言われます。
人に見られるかもしれない、中に人が居るかもしれない、警察に捕まるかもしれない、予測していないことが発生するかもしれない、色々なことを考え、頭と神経を張り巡らせて犯行に挑みます。
その状況下で、突然、人と鉢合わせし、顔を隠していればその場から逃げ出そうという気持ちが強いかもしれませんが、顔を見られた、何とかしなくては、目の前に者を黙らせよう、という心理状態に陥る可能性があります。
一般の人でも、犯罪ではなく、別のまずいなと考える事態になった時、極度の緊張状態で、突発的な行動に出てしまい、後で後悔することがあると思います。
犯罪者の場合は、犯行中、ずっとそのような状態なのでしょう。
あとで冷静になって考えれば、何でもないことが、その時はそうは考えられないのです。
今回の犯人も最初から人を傷つけるつもりではなかったかもしれません。
窃盗目的の場合、人を脅すことはあっても、殺傷目的ではないはずです。
人を傷つけると、それだけ捕まった場合の罪が重くなるからです。
そのことは犯罪者も充分に承知しているでしょう。
このような泥棒との鉢合わせは不幸としか言いようがありませんが、未然に防ぐことは出来ると思います。
犯罪者が犯行を企てる際、この家は止めて、別の家にしようと思わせることでターゲットにならずに済むのです。
防犯カメラや防犯センサーが設置されている家にあえて侵入しようとする犯罪者は少ないです。
これが犯罪の抑止力の効果です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年6月23日 14:43)