今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
銀行帰りの車椅子女性からひったくり 17歳少年逮捕
車椅子の女性から現金入りのバッグをひったくったとして、警視庁亀有署は11日、窃盗の疑いで埼玉県三郷市の無職の少年(17)を逮捕しました。
逮捕容疑は9月16日午後3時ごろ、東京都葛飾区の路上で、電動車椅子に乗っていた無職の女性(62)に背後から歩いて近付き、女性がひざの上に置いていたショルダーバッグをひったくり、逃走した疑い。
同署によると、現場は平日の昼間は人通りがまばらな住宅街。
女性は銀行で金をおろし、帰宅中でした。バッグの中には現金約5万円が入った財布のほかに携帯電話などが入っており、ひったくりに遭った後に110番通報する手段がなかったため、同署に訪れて被害を届け出ました。
バッグは、その日のうちに現場近くの植え込みの中に隠してあるのを捜査員が発見。
指紋が残っていたことから、少年が容疑者として浮上しました。
少年は「遊ぶための金がほしかった」と容疑を認めているという。
<スポーツ報知 10月11日(日)17時9分配信より>
車椅子に乗った、しかも年配の女性のバッグをひったくるというのは、窃盗犯としてではなく、人間としてどうなのかと疑いたくなります。
銀行帰りで現金を持っている、車椅子に乗って追いかけては来ない、抵抗される危険性も少ないなど、犯行の成功する要素がいくつもあるのが理由でしょう。
良い表現ではありませんが、盗むならもっと別のところがあるだろうと考えてしまいます。
時代とともに、犯罪者のターゲットも変わってきているのかもしれません。
子供、女性、高齢者、子供、けが人、病人、障害のある人など、社会的に見て弱者と呼ばれる人を犯罪のターゲットには出来るだけしないのが一般的です。
犯罪者と言えども人の子ですから後味の悪い犯行は避けるでしょう。
そういう意識が低い、感覚がない犯罪者が増えてきているのかもしれません。
自分の都合しか考えない、相手(被害者)がどうなろうと知ったことではない、とにかく捕まることなく金品を得ることが全てになっているのでしょう。
犯罪者に常識や慈悲を期待してはいけません。
自宅の扉やガラスが壊され、室内が荒らされ、大切な金品が盗まれる、犯人と出くわしたら凶器で傷付けられる、場合によっては証拠隠滅で放火されるなど、窃盗被害に留まらない場合が多いということを認識すべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年10月14日 10:22)