今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
スポーツカーで泥棒全国行脚 ペルー国籍の男2人逮捕
営業中のブランド品買い取り販売店で高級腕時計を盗んだとして、大阪府警は27日、住所不定無職の容疑者(28)らペルー国籍の男2人を窃盗の疑いで逮捕し、発表しました。
スポーツカーで全国を巡り、同様の事件を繰り返したといい、府警は裏づけを進めています。
国際捜査課によると、ほかに逮捕されたのは同容疑者のいとこで三重県鈴鹿市の自称人材派遣業の容疑者(23)。
2人は昨年9月、石川県野々市市にある営業中の店舗で、持っていた鍵でショーケースを解錠し、ロレックスの腕時計3点(販売価格624万円)を盗んだ疑いがあります。
鍵を計70本所持しており、「複数の店で店員がショーケースに挿したまま離れた際に手に入れました。
どの店でも2、3本試すとだいたい解錠できた」と供述しているという。
<朝日新聞デジタル 1月28日(木)0時55分配信より>
ペルー国籍の外国人と聞くと、どうしても犯罪のイメージとつながってしまいます。
このような偏った考え方はいけないのですが、昨年9月の埼玉での殺人事件や数年前に広島で起こった女児殺害事件の印象が強い人もいると思います。
今回の事件では、ある店で手に入れたショーケースの鍵70本から2、3本を試し、別の店のショーケースの解錠に成功しています。
ショーケースが同じメーカーなのか、使用されている鍵が一部共通なのかは分かりませんが、非常に怖い話です。
ショーケースが壊されて中の商品が盗まれたというのなら分かりますが、その店のものではないショーケースの鍵を使って開けられたらたまったものではありません。
そのような鍵の使いまわしのようなことが実際に起こっているのであれば危険です。
鍵を施錠する意味がなくなってしまいます。
1つのショーケースに対して鍵は1つ、同じものはないということでなければいけないと思います。
ただ、鍵も複製できたり、他の器具で開けることもできるでしょうから、鍵を過信することも避けるべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年2月18日 17:56)