今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
生きたタコを手土産に、知り合いの家に手ぶらでは行けない
漁協施設から生きたタコ13匹を盗んだとして、福岡県警は25日、住居・職業不詳の男(60)を窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕し、発表しました。
容疑を認めているという。
小倉北署によると、男は1月30日夕から31日朝の間、北九州市小倉北区の市漁協長浜支所の水産物保管施設に扉のガラスを割って侵入。
水槽からマダコ13匹(計約11・8キロ、時価2万3600円相当)をバケツに移して盗んだ疑いがあります。
タコは31日朝、近くの路上に放置されているのを保管施設に預けていた漁師が発見。
すぐに水槽に戻し、タコは無事だったようです。
男は調べに「知り合いの家に手ぶらで行けないから持っていったが、不在だったので放置した」と話しているという。
<朝日新聞デジタル 2月25日(木)23時36分配信より>
知り合いの家に行くのに、手ぶらでは行きにくいからとタコを盗み、それを手土産に持って行った男です。
しかも知り合いが不在だったから放置したという訳の分からない理由です。
もし知り合いの家に生きたタコが13匹も放置されていたら、さぞかし気味が悪かったでしょう。
手土産が逆効果になるところでした。
過程はともかく、結果としてタコは水槽に戻され無事だったことは何よりです。
ただ、このように盗まれた物が被害者の手元に、元の状態、無傷な状態で戻ることは難しいでしょう。
一度盗まれたら戻ってこない、戻ってきても何か破損したり、欠けたりなど、元の状態ではないと考えておいた方が良いでしょう。
保険を掛けることができるもので、補償としてお金で戻ってくればよいものばかりだと良いですが、お金に換算できないものが被害に遭うと大変です。
元の状態には戻らない、歴史的な価値があったなどそれらが壊される、失われる危険性があるからです。
防犯対策はそのような事情も考慮した上で行うことが望ましいと言えます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年3月 4日 13:16)