今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
奈良市の職員がゴミ窃盗 自転車51台と空き缶860キロ
12日、ゴミとして回収した自転車51台などを盗んだとして奈良市の職員ら4人が逮捕された事件で、市長は去年6月に内部通報により問題を把握したことを明らかにしました。
逮捕された奈良市の環境清美センター主任の男(53)ら4人は今年2月、市の施設内からゴミとして回収された自転車51台と空き缶860キロを盗み出した疑いがもたれています。
定例会見で市長は、過去に不正な病休や職員の中抜け問題があった際の教訓をいかし、今回は去年6月に情報を得たあと警察に相談し、捜査協力を優先したと話しました。
「(これまでも)本人が認めない、証拠が不十分でとどめをさせないことが経験上あった。絶対に逃げ得は許すべからずと」(奈良市 市長)
職員の処分については、捜査状況をみて判断するとしています。
<毎日放送 5月13日(金)11時48分配信より>
ゴミとして回収した自転車、空き缶を一体どうしたのでしょうか。
まだ使えそうな自転車だから家に持って帰って自分で使おうということならば、まだ理解することができます。
この台数と空き缶の重さを考えると、盗品を転売する先があらかじめ決まっていたのでしょう。
取扱い資格を持っている業者からの資源しか買い取らないなどの厳しいルールが必要でしょう。
個人が自転車51台を売りにきたら、怪しさしか感じません。
複数の業者に1台ずつ売っていたのなら別ですが、そうではないでしょう。
業者が盗品だと知っていたことは疑いようがありません。
ゴミを盗んだ職員としてはゴミだからどうしようと自由だという認識だったのかもしれませんが、回収した先の責任が問われます。
売れなかったゴミはどうするのか、また別のところに捨てるのか、そうなると不法投棄となりますし、別の犯罪が絡んできます。
ゴミは盗んではいけないということを職員に教育、徹底させると共に、回収したゴミをいつ、誰が、どのような手順で最終的に処分したかというマニフェストを提示できるような体制を整えるべきです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年6月 2日 16:55)