今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
中南米の泥棒では一般的? ドル札ばらまきその隙に現金盗む
ドル紙幣を路上にばらまき、注意を引きつけて現金約370万円が入ったカバンを盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗容疑で、自称チリ国籍の住所職業不詳の男(59)と、男(65)を逮捕しました。
容疑を認めています。
逮捕容疑は26日午後2時50分ごろ、東京都中央区京橋の駐車場で、近くの銀行から出てきた会社役員の男性(70)の車の運転席をたたいて1ドル紙幣を示し、「ユー、ユー?」と車外に誘い出し、事前に路上にまいたドル紙幣十数枚を指さし、男性が拾っている間に車の後部座席から現金約370万円が入ったカバンを盗んだとしています。
同課によると、中南米では窃盗の際、現金をばらまいて注意をひきつけるのは一般的な手口だという。
防犯カメラの映像などから、男ら3人が容疑者として浮上。
同課は映像を公開し、残る1人の男の行方を追っています。
千代田区でも24日、銀行から出てきた50代の女性が外国人の男に声を掛けられ、現金約220万円が入ったカバンを持ち去られた事件があり、同課は関連を調べています。
情報提供は警視庁中央署(電)03・5651・0110。
<産経新聞 5月30日(月)19時5分配信より>
ドル札をばらまいて拾っている隙に車の後部座席から現金370万円が入ったカバンを盗むという手口です。
ドラマや映画で銀行強盗が大金を盗み、逃走時に警察に追い詰められた結果、盗んだお金の一部をばらまき、周囲の人が拾って大混乱した隙を突いて逃げることに成功するというシーンを見たことがあります。
フィクションではなく中南米の泥棒では一般的な手口のようです。
日本ではあまり見られませんが、今後模倣犯が出てくる可能性があります。
警察側もその対応策やその場面を想定しておく必要があるでしょう。
本当の目的は別にあり、それを確実に成功させるために別の行動で相手の気を逸らし、その後で本当の目的を果たそうとする方法は一般的です。
犯罪者の本当の狙いが何かということを考え、そのための対策を講じなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年6月16日 13:02)