今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ホームセキュリティも「プチプラ」の時代?
平成26年度に発表された「犯罪白書」(法務省)によると、侵入窃盗、つまり「空き巣」の件数自体は平成14年度を境に低下しています。
この背景としては個人宅のセキュリティーが上昇したことや、セキュリティ会社と個人が契約することが一般的になったことが指摘されています。
その結果、空き巣は「よりセキュリティの甘い住宅」を狙う傾向になっているという。
子どもがいる家庭や、離れて暮らす高齢の親がいると、とくに気になるところですが、セキュリティ導入は高額そうだし、賃貸住宅だと個人では契約できないものもあります。
5月より正式出荷が始まった、ホームセキュリティ「Secual(セキュアル)」は、賃貸アパートなどにも対応した月額980円(税別)のサービス。
小さな機械を窓やドアに貼るだけなので、賃貸でもOKで、設置も自分で簡単にできます。
使用するのは、振動や衝撃を感知する「センサー」、警戒アラームを鳴らす「ゲートウェイ」、アラームを外でも受信できる「専用スマホアプリ」のみ。
まずは窓やドアに「センサー」を設置し、「ゲートウェイ」をコンセントに差し込む。侵入者があれば専用スマホアプリに通知がくる。
アプリで家族やご近所さんなどを事前にグループ登録しておけば、一斉に通知が配信され、異変を共有できる仕組みも備えています。
センサーとゲートウェイのデザインは、「無印良品」などでプロダクトデザインを務める、みやけかずしげ氏によるもの。
白を基調とするすっきりしたデザインで、一見しただけでは防犯装置とは判別できない。
インテリアの邪魔にならないホームセキュリティを活用し、月1000円ちょっとで家族の「安心」を購入してみてはいかがだろうか。
【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】
<東京ウォーカー 6月13日(月)21時0分配信より>
「プチプラ」とは、「プチプライス」の略で、安価であること、お値打ち価格であることなどを意味する表現とのこと。
和製外来語で、おおむね「高級品ではないが、安くて良い品」というような肯定的な意味合いで用いられるようです。
セキュリティシステムや防犯カメラの設置というと高額なイメージがありますが、この記事で紹介されているような自分で簡単に設置できる簡易な対策と、従来からの専門業者による配線工事、施工を伴う対策の2つに大別されます。
ホームセンターなどにホームセキュリティコーナーがつくられ、壁や扉に両面テープで貼り付けるようなセンサーや防犯カメラが売っているのは珍しくありません。
「プチプラ」な簡易的な対策か、高額で本格的な対策か、消費者が自由に選ぶことができる、選択の幅が拡がるのはとても良いことだと思います。
高いから良い、安いから悪いとは限りません。費用対効果を考えて消費者が自分で決めることが大切です。
どちらの対策を選んでも、実際にそれらの機器が動作することなく、犯罪被害に遭わないことが一番です。
泥棒が対策済みの家だと分かり、侵入対象から外すという抑止効果が出ればどちらの対策でも良いのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年6月23日 12:00)