今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
玄関ドアにテープを貼って住人の留守確認
大阪市東淀川区のマンションに侵入し現金2万1000円などを盗んだ窃盗などの罪で起訴された住之江区の無職の男(48)被告が、ほかにも約50件の盗みを繰り返していたことがわかりました。
被害総額は7年間で約750万円にのぼるということです。
男はマンションの玄関のドアにテープを貼って住人の留守を確認する手口で犯行を繰り返していました。
<関西テレビ 3/3(金) 6:52配信より>
下見段階でマンションに侵入し、それぞれの部屋のドアにテープを貼って一旦退散。
その後時間を置いてさらにマンションに侵入。
ドアに貼ったテープが剥がされたり、切られていたら部屋の住人が帰ってきた証拠。
逆にテープがそのままだと誰も帰ってきていない無人、もしくはテープを貼ってから一度も外出しておらず部屋の中に居るということが分かるというものです。
もし、部屋のドアに見覚えのないテープが貼ってあったり、またはその跡がある場合は、泥棒の下見を警戒した方が良いでしょう。
何かの間違いであれば良いですが、今回のような手口がさらに拡大する可能性もあります。
泥棒が事前に現場を下見すること、無人の状態を好むということがよく分かります。
どちらかに対して効果的な対策を講じることができれば、泥棒のターゲット選定段階で対象から外れることができるかもしれません。
目立つ威嚇機器の設置や防犯カメラの設置はそのどちらにも効果的です。
犯行の抑止効果としても実際の防犯効果としても充分です。
泥棒によって手口は様々です。
ある泥棒に対しては効果のある対策でも別の泥棒には効果が薄い場合もあります。
どのような泥棒、手口に対しても完全な対策は難しいですが、広く浅くとも確実に効果を発揮する防犯対策の実施が良いのではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年3月17日 17:40)