今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
暴力団幹部逮捕 組存続のためにスイカ万引き?
ショッピングモールでスイカなどを万引きしたとして、愛知県警東署は23日、ともに指定暴力団神戸山口組系組幹部の男(59)=名古屋市千種区下方町7=と男(52)=同県豊山町豊場=の両容疑者を窃盗容疑で逮捕しました。
2人は容疑を認め、男(59)は「組の運営資金が乏しく、組を存続させるためだった」と動機を供述しているという。
逮捕容疑は共謀して4月23日午後7時20分ごろ、名古屋市東区のモールの食品売り場で、スイカ、ウナギ、米などの食品や日用品計198点(計7万6120円相当)を万引きしたとしています。
東署によると、2人は組長の男(55)=窃盗罪で既に起訴=と店を訪れ、買い物かごに大量の品物を詰め込み、精算せずに持ち去ろうとしました。
<毎日新聞 5/23(火) 21:16配信より>
暴力団の幹部2人が逮捕されましたが、容疑は万引きということで組の運営資金が乏しく、存続させるためにやったと供述しているようです。
先日見たテレビ番組の中で、日本は暴力団に対して甘い、優しい国だとコメントしている人がいました。
欧米などの海外では日本の暴力団に近い、マフィアや麻薬組織等に対して、警察や一般の人の当たりは厳しいというものでした。
もちろん一部の国ではマフィアや麻薬組織が強く、警察や政府との癒着があり、日本とは比べようが無いほどの力を持っている場合もありますが、全体的には彼らを取り締まる力が強まっている傾向にあるのではないでしょうか。
日本ではまだまだ暴力団が強いようですが、組織の分裂等が最近ニュースになっていますが、暴力団の構成員が全国的に減少しているのは間違いなさそうです。
昔のようなみかじめ料を要求すると警察に逮捕されるからか、それ以外の収入源を模索している組が多そうです。
その一つが麻薬ですが、これは売買が拡大すると被害者が増える危険性があります。
麻薬や武器の密輸等まだ大規模な犯罪に手が出せない組織は、今回のような万引きという素人でも簡単にできる犯罪に手を染めやすいのかもしれません。
今後、弱小組織の統合や淘汰によって、組織を運営できない者が犯罪者へ転身していく可能性が考えられます。
暴力団団員が万引きとはあまり関係がなさそうでしたが、これから増えてくる危険性があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年6月 8日 16:46)