今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
梅泥棒急増! 警察やJAが注意喚起
昨年2月から今年5月にかけて、和歌山県のみなべ町や田辺市で南高梅の梅干しが入ったたるが盗まれる事件が相次ぎました。
被害はたる約千個(約10トン)に上ります。
今季、南高梅は不作傾向で、取引価格も高値となっているだけに、田辺署のほか、JAや自治体が「梅泥棒」の警戒に乗り出しています。
田辺署によると、2016年にあった梅だるの窃盗は4件。
2月にみなべ町で約200個、9月に田辺市下三栖で約220個、10月にみなべ町で約200個、11月に同町で約300個盗まれています。
夜間に倉庫の錠を壊して侵入して盗んだとみられ、今年の5月には田辺市芳養町の倉庫で梅干しが詰められた出荷直前のたる67個(670キロ)が盗まれています。
収穫した梅は、塩漬けして天日干しにした後、8月ごろからたるに入れて保管するという。
田辺署ではパトロールを強化するとともに、管内の梅農家にセンサーライトの設置や倉庫の施錠を徹底するなどの注意を呼び掛けています。
また、JAでも各支所を通じて、ポスターやチラシなどで管内の梅農家に注意を促しています。
<6/17(土) 17:00配信 紀伊民報より>
梅泥棒による市場への供給減少、そして不作、これにより需要が高まり、また梅泥棒が増えるという負のスパイラルのようなものが続いています。
今後さらに梅が狙われる可能性がありますから農家や販売店は要注意です。
梅干しとして完成していれば盗んだ後もしばらく保存できますから盗品としての寿命が長く、より価値が高いのかもしれません。
農作物の盗難は毎シーズン全国で発生していますが、泥棒の個人的な欲求を除けば、今盗みたくなる商品、売れる商品が狙われる傾向にあります。
今、泥棒界でのブームは梅と言えるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年7月21日 09:10)