今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
養殖施設のサケ170匹の腹を割き、イクラのみ盗む
24日午前8時35分頃、北海道岩内町野束のサケ・マスの養魚池飼育施設で、腹を割かれた大量のサケが捨てられているのを見回りに来た岩内郡漁協職員が見つけ、岩内署に通報した。
同署の発表によると、養殖用のいけすへ通じる水路わきの地面に約170匹のサケが捨てられ、腹から魚卵が取られていた。
同署は窃盗事件として調べているが、被害は約87キロ分(約69万円相当)に上るとみられる。
道によると、今年の道内の秋サケ漁は極端な不漁で、漁獲量(10日現在)は、平成に入って最低だった昨年の同時期をさらに30%余り下回っている。
このためイクラも品不足となり、高値が続いているという。
<10/25(水) 10:59配信 読売新聞より>
何とも残酷な手口です。
養殖施設のサケ170匹の腹を割き、魚卵(イクラ)のみを取り、親は捨てるという窃盗事件が発生しました。
盗んだサケをそのまま転売する、食べる目的で盗むというものならまだ分かりますが、一番価値の高いイクラ目的で、あとは不要だから捨てるという残忍さを感じます。
犯行現場のことを想像すると、一般的な窃盗事件よりも気分が悪くなります。
養殖施設にもよりますが、海に面している場合、陸地からの侵入だけでなく、海側からの侵入も警戒しなければなりません。
海の中に網やフェンス等を設置することもあるでしょうが、単に威嚇するだけで物理的な侵入を防ぐものにはなっていない場合もあるでしょう。
かと言って、不定期にパトロールするというもの限りがあります。
山や海、川などセンサーや防犯カメラなどの物理的な防犯システムを設置しにくい環境での防犯対策が今後の課題ではないでしょうか。
乱獲等で漁獲制限などが今後も増えてくるでしょう。
そうなると養殖という道がどんどん注目され、そして参入する企業も増えることでしょう。
より簡単に、より安価に、より効果のある対策が求められます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年12月 1日 18:04)