今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
三重 トラックのバッテリー盗難1000件
トラックからバッテリーを盗んだとして、三重県警四日市南署は8日、住所不定、無職の男(63)を窃盗容疑で逮捕した。
容疑を認め「同様の窃盗を1000件ほどやった。転売して生活費に充てていた」との趣旨の供述をしているという。
逮捕容疑は10月10日午後~11日未明、同県東員町南大社の駐車場で、同県いなべ市の運送業男性(61)のトラックからバッテリー2個(計6万円相当)を盗んだとしている。
同署によると、三重県内では今年に入って車のバッテリー盗難被害が約100件確認されている。
男は2013年ごろから県内外で窃盗を重ねたと供述しているという。
<11/8(水) 20:39配信 毎日新聞より>
誰でも分かることですが、トラックをまるごと盗むよりもその一部であるバッテリーを盗む方が簡単です。
トラック1台を頑張って盗んでもその保管場所が大変です。
また、ナンバープレートを剥がさないとすぐに盗難者として見つかってしまいます。
移動中に警察官から質問されても困るでしょう。
つまり、リスクが非常に大きいということです。
警察の目から逃れられる大規模な保管場所や人員、道具等が充分にあるような組織的な犯行は別ですが、個人での犯行の場合は手に余ってしまいます。
それよりもバッテリーという一部を盗むことで、それが盗品だと特定も難しくなりますし、運搬や転売も容易になります。
一度の犯行で得られる対価は少なくなりますが、数をこなせばより得する可能性が高いと考える者もいるでしょう。
今後はトラック等の本体だけでなく、その一部分や部品等まで盗難されないように気をつける必要があります。
一部分や部品等から所有者が特定できるような仕組みの導入が広がると犯罪者にとっては犯行が行いやすくなるのですが・・・。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年12月 8日 19:03)