今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
愛知 個人宅から仏像などの美術品2740万円相当が盗難
愛知県警は29日、愛知県高浜市二池町4丁目の会社役員の男性(71)が自宅で所蔵していた、美術品の刀剣10本や仏像2体、象牙1本の計13点(時価総額2740万円)が何者かに盗まれる被害に遭ったと発表した。
1本約500万円の太刀も含まれていたといい、窃盗事件とみて調べている。
碧南署によると、男性が28日夜、掃除のため刀剣などを保管していた部屋に入ったところ、太刀4本、脇差し1本、短刀4本、やり1本の刀剣10本(時価総額2650万円)のほか、仏像などの所蔵品がなくなっていることに気付いたという。
11月4日には孫が部屋に所蔵品があったことを確認していた。
<2017/12/29(金) 16:46配信 朝日新聞デジタルより>
自宅の部屋に所蔵している刀剣や仏像などの美術品13点、時価2740万円相当が盗まれたという事件です。
男性の孫が11月4日には部屋にあったことを確認しており、その後12月28日に男性が気付くまでの約2ヶ月間のどこかで盗まれたということになります。
もし、この家に防犯カメラが設置され、映像が記録されていれば、その間に家族以外の不審者の出入があったかどうかを確認できます。
しかし、何も設置されていなければ、この2ヶ月間のどこかで盗まれたというのはあまりにも長く、警察による捜査も難航するのが予想されます。
まず、事件が発生した日を特定することが重要です。
2700万円もの美術品を置いているお宅ですから、それ相応の防犯対策は行っているのが自然ですが、お金持ちの人ほど自分が信じていないものに費用を掛けるのを嫌がります。
そういう気持ちでないとお金はたまらないのかもしれませんし、また、自分の家は大丈夫だろうという自信を持ってしまっている場合もあるでしょう。
本格的な防犯対策には百万円単位の費用が掛かります。
それを惜しんで2700万円もの被害を出してしまうのは、私のような金持ちではない人間から見ると、非常にもったいないように思います。
防犯対策をしていても泥棒に入られる可能性がゼロになることは決してありませんが、何もしていないよりも入られにくくなるのは間違いありません。
要は確率の問題です。
本当のお金持ちは、何にお金を掛けるべきかを分かっているような気がします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年1月19日 18:23)