今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
プラントハンターの温室から観葉植物8点盗まれる
◇兵庫県警川西署、植物販売店経営者を窃盗容疑などで再逮捕
兵庫県警川西署は5日、同県川西市絹延町3の植物卸会社「花宇(はなう)」から観葉植物を盗んだとして、福岡県苅田町、植物販売店経営の男(44)=窃盗罪で起訴=を建造物侵入、窃盗の疑いで再逮捕したと発表した。
再逮捕容疑は昨年1月14日午前9時半~午後8時10分ごろ、花宇の温室に侵入し、「パキポディウム・グラキリス」など7種類の植物8点計58万6000円相当を盗んだ、としている。
同署によると、「間違いありません」と認めているという。男は8点のうち5点を既に売り、3点を店で販売していたといい、売却先などを調べている。「パキポディウム・グラキリス」はアフリカ・マダガスカル原産の塊根植物の一種。
同署は今年1月、沖縄県八重瀬町の農園から観葉植物を盗んだとして窃盗容疑で男を逮捕していた。
帝国データバンクによると、花宇は1868年創業の植物専門の卸問屋。世界中から珍しい植物を届ける「プラントハンター」として知られる男性の父親が経営しており、被害届を出していた。
<2/6(火) 0:27配信 毎日新聞より>
プラントハンターとは聞きなれない言葉ですが、世界中の珍しい植物を届けることを仕事にしている人たちのことを呼ぶようです。
そのプラントハンターの温室で育てていた観葉植物が盗まれたという事件です。
植物の種類によっては育てることは非常に難しく、温度や湿度や水の与え方など細かい環境設定が必要だと思います。
植物によって異なるでしょうから異なる環境をいくつも用意しなければならないでしょうからスペース的にも余裕のあるところでないと無理でしょう。
植物を盗んだ側もそれぞれの最適な環境を知っておく必要があります。
盗んだはいいが、すぐに枯らしてしまっては意味がありません。
また、珍しい植物ほど、その入手経路が限られてくるでしょう。
プラントハンターしか入手できないような珍しい植物の売買だと、その出所もすぐに足がついてしまうでしょう。
盗んだ者も同業者かよほど植物に詳しい者の犯行だと思われます。
昔はこのような一部のマニアの間でしか高評価を得ないような物は、いくら価値が高くても盗みの対象にはなりにくかったように思いますが、ネットの転売等が一般的になり誰もが用意に売買できる時代ですから、その分守るべき対象も拡大していると考えた方がよいでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年2月23日 13:39)