今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
告別式の日を狙って空き巣 前日通夜の香典狙い
住宅に侵入し、現金約350万円などを盗んだ疑いだ。男が狙ったのは葬式に出かけている家だった。
6日朝、東京・葛飾署から検察に送られたのは住居不定・無職の男(40)。
先月5日に東京・台東区の住宅に侵入し、盗みを働いた疑いだ。
注目すべきは、その被害額。1件だけで350万円以上に達したという。
それも、たまたまというわけではなさそうだ。
男は犯行に及ぶ際、葬儀を行っている家に狙いをつけた。
しかも、通夜ではなく、告別式を狙った可能性がある。なぜ告別式を...。
あくまで一般論だが、参列者が香典を渡すのは通夜が多い。
翌日の告別式は持ち帰った香典が残されている可能性が高い。
葬儀の専門家によれば、告別式は他にも泥棒に狙われやすい条件がそろっているという。
葬儀社「アーバンフューネス」:「(感覚的には)9割ぐらいの方は家族総出でお葬式に出掛ける。一般的には午前中から。場合によっては夕方、夜にかかるまで。(自宅に)いらっしゃらないケースもあります」
周辺では同様な事件が他にも15件、起きている。また、このすべてで情報を探す際に思わぬツールが使われていた...。それは昔ながらの町の掲示板。果たして見ている人はいるのか。
住民:「初めて知りました。習慣がある人にとっては...」
しかし、被害があった台東区は東京の下町。
住民:「(Q.訃報が貼ってあるのは普通ですか?)普通です。まだ、昔からの風習が残っているから」
意外な人気ぶりの一方で、事件の噂を聞いて掲示を取りやめたという人も。
住民:「うちの母も亡くなったので(掲示板に)出さないでくれと頼んだ」
男は生活費が欲しかったなどと容疑を認めている。警視庁は余罪を調べている。
<2/6(火) 18:07配信 テレ朝 newsより>
葬儀の家を泥棒が狙うというのはよく言われていることですが、それは単に葬儀のため、家族や親戚が外出し、さらには近所の人も外出し、周囲が無人であることが多いので犯行が行いやすいという点だと思っていました。
今回の泥棒は、告別式の日を狙うという手口でした。
それは、前日の通夜で受け取った香典が多数置かれている可能性が高いというところに目をつけたようです。
確かに、通夜で受け取った香典が大金であっても、翌日の告別式の前に銀行に預けに行こうという人は少ないでしょう。
お金のことなんか考えられず、葬儀の手配や故人のことを考えて悲しみに暮れている人が多いからでしょう。
不謹慎かもしれませんが、なるほどと思ってしまいました。
都会に住んでいると、葬儀は家族葬や密葬などで近親者で済ませて公にせず、また香典辞退というところも増えているように思います。
これは香典返しが面倒という点もあるかと思いますが、近所付き合い等も密ではないでしょうから、泥棒にとってはあまり狙い目とは言えません。
これが田舎や地方になると別です。
町や村での葬儀となると個人の問題ではなく、家や地域全体の問題として大きな行事となります。
そこにはお金が集まるのも自然な流れで、犯罪者はそこを狙うということがよくわかる事件です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2018年3月 2日 19:03)